3.11と小豆沢歯科

2011年の東日本大震災に対し小豆沢歯科では被災地の歯科医療支援活動を行いました。

震災直後には歯ブラシを現地に送りました。

4月には東京民医連として松島海岸診療所を拠点に避難所を回りました。

6月には女川町の仮設診療所の支援、同じく6月に東京歯科保険医協会として石巻市の歯科医療支援を行いました。

東京民医連の歯科医療支援活動

 2011年4月24日から27日まで東京民医連歯科として東日本大震災歯科支援を行いました。レンタカーに歯科器材をいっぱい積み込んで出かけました。夕方宮城民医連松島海岸診療所に到着、診療所2階のデイケア室に宿泊させてもらいました。

 翌日から石巻市役所の歯科衛生士さんに訪問先を指示してもらい避難所を訪問。2日間で6カ所の避難所を回り9歳から87歳まで男性5名女性9名 合計14名の患者さんの治療や口腔ケアを行ってきました。人数は少なかったかもしれませんが、内容的には充実していました。治療した方々には大変喜んでもらって私たちも逆に励まされる思いでした。

宮城県女川町で歯科医療支援 

 2011年6月18日から現地入りしました。震災後100日を過ぎたとはいえ、まだまだ復興とは程遠い状況でした。津波の爪痕は凄まじく、木造住宅は基礎だけ残して何もかも無くなったままで、コンクリートの建物は折れて横倒しのままでした。石巻では、一階だけ津波でくり抜かれた住宅がそのまま残っていて、道路両脇に延々と続いている地区もありました。

 震災後3カ月経過し、避難所の数は少なくなってきて、女川地区の歯科医療の復旧も応急ではありますが進んできていました。現在、女川にある唯一の歯科医院、木村歯科(老健施設の一部を借りての仮設診療室)に応援要員として参加しました。義歯が壊れていたがずっとがまんしていた方や、大きな虫歯の方の治療などを仮設の診療室で行いました。

 支援のつもりで行きましたが仮設の診療室を見学し、実際に治療を行った経験は、自分たちが被災した際の小豆沢歯科の機能回復の手順や手法を考えるいい参考になりました。

 

東京歯科保険医協会の歯科医療支援活動

 2011年6月24日から26日東京歯科保険医協会のメンバーとして歯科医療支援を行いました。新幹線で仙台へ。避難所だけでなく津波で歯科医院がなくなった地域の公民館での診療も行いました。